皆さんこんにちは!道場建設です。
今週は週末にかけて急に気温が上がりましたね!皆さん熱中症には十分気を付けて過ごして
いきましょう!
さて、先週の現場日記内では、地盤改良工事についての説明をさせていただきましたが、今週は
「捨てコンクリート」について簡単な説明をしていきます!
「通称 捨てコン」といいます!
下の写真の左が捨てコン打設前、右が捨てコン打設後の写真となっております!
「捨て」という単語があるので、初めて聞く方は「何を捨てるの?ゴミになるコンクリート?」
など思うかもしれませんが、捨てコンの「捨て」は「捨て身の一撃」などと同じような意味を持ち、己の身を犠牲にして基礎を作成するための土台を作るようなイメージで、住宅基礎を正確に作成するためには必要なのです。決してゴミではありません!
かといってこの捨てコンは、直接基礎の強度に影響するものでもありません。
じゃあなぜそんなものを作るのか、それは「作業効率を上げる」という意味が大きいです!
具体的には「墨出し」の効率が上がります。墨出しとは、基礎の大きさや位置を地面に書くことを言います。墨出しについてはまた今度に機会に簡単に説明させていただきます。
その墨出しを皆さんのとって身近な、紙に線を書くということに置き換えて考えてみましょう。
皆さんが線を書くときに机がぼこぼこだと真っ直ぐな線を書けますか?書けませんよね?
そんな時に皆さんは下敷きなどを使って書く面を平らにさせることで真っ直ぐな線を素早く、きれいに書くことができると思います。捨てコンもその下敷きと同じ役割をしています。
土面に墨出しをすることは不可能ではありませんが、とても時間がかかってしまいます。
しかし、捨てコンがあれば、墨出しする面が平らになるので、墨出しが正確かつ早く行えるのです!
このように直接強度には影響しないものの、正確かつ早く作業するために重要な役割を担っているということがわかっていただければ嬉しいです!
今週の現場日記はこのくらいにしておきます。また来週も見てくれると嬉しいです!
お疲れ様でした!!
皆さんこんにちは!道場建設です。
今週の現場日記では、「丁張」について簡単に説明しようかなと思います!
丁張は別名「水盛」「遣り方」とも言います。
「丁張」といっても土木でも同じものがあるので、今回説明する建築においての丁張は、
建物の配置、高さを決めるための基準となる設計図というイメージで大丈夫です!
丁張によって決められる基準の代表に、「基礎天端高さ」と「通り芯位置」があります!
どちらも聞きなじみのない単語だと思うので、簡単に説明すると、
「基礎天端高さ」は、家の基礎の高さを示しています!これがわからないと、基礎の高さがバラバラになってしまい、安定した家を作成することができません!
左の写真の場合は、この木材の上端から30cm
下がったところが基礎の高さになるという意味
です!
「通り芯位置」は、上の写真で縦線で示されているもので、家には図面で確認すると、縦横に複数のライン(ここから先は芯と表記します。)が数字、文字などで割り振られて引かれていて、それらの位置を示すものなのですが、これだけじゃイメージしにくいと思うので、皆さんの家でイメージしてみましょう!
家の外壁にはもちろん芯が通っているのですが、中の壁にも芯が通っています。
例えばリビングと廊下の間に壁があるとすれば、その壁の中心に芯が通っていると思います!
そしてその壁の下に基礎があることが多いです!
これがしっかり出されていないと、家の位置がずれるのはもちろん、まだ紹介はしていませんが「土台」が基礎の上に乗らず、強度が全く足りない危険な住宅となってしまいます!それを防ぐためにこの丁張に必要な情報を書き出して、それをもとに基礎を作成していくということになります。
この丁張に出された通り芯に「水糸」を張ってそれを基準に「基礎型枠」を組んでいくのですが、これらはその時が来たらまた説明させていただきます!
今回の説明はここまでにしておきます。ここから先は基礎工事が始まるので、一気に家と感じるような形になっていくと思います!
次の更新も楽しみにしていてください!
お疲れ様でした!
皆さんこんにちは!道場建設です。
今週は2回行動します!ということで今回の現場日記では「地墨」について説明していきます!
「地墨」とは、その名の通り地面に墨出しをすることを言います。
今現場で求められている地墨は、基礎の芯墨と、型枠の位置になっています!
基礎の芯墨は、基礎の中心のことを示していて、実際に地墨として表記するときは、Nのようなマークを使って表記します!
型枠の位置の墨は実際に地墨として表記するときは、Lのようなマークを使って表記します!
下の写真が実際に現場に書かれている地墨で、左が芯墨、右が型枠の位置となります。
これらの墨の情報を基に基礎型枠を組み立てていくことになります!
今回は地墨について説明していきましたが、墨出しという作業はここから先でもたくさん出てきます!どの墨出しもその墨を基準に作業が進むということに変わりはないため、大切な作業だということを理解してもらえれば嬉しいです!
それでは今回はここまでとします!お疲れ様でした!
皆さんこんにちは!道場建設です。
先日丁張の説明を簡単に行ったと思うのですが、その丁張を作成する際に使用した道具を簡単に紹介しようかなと思います!現場日記とはあまり関係がないので、軽く見てもらえると嬉しいです!
・レベル
この道具は主に高さを出すときに使用します。
今回の現場では、基礎天端高さを求める際に使用しました。まず、レベル本体を三脚に水平に設置してから接眼レンズから覗くと、スコープのようになっていて、十字にラインが切ってあります。それが水平垂直を確認するためのラインとなっています。
・トランシット
この道具は主に角度を出すときに使用します。
今回の現場では通り芯位置を出す際に使用しました。まず、通り芯の基本となる点を地面に書きだしてから、そこの真上に水平になるようにトランシットを設置します。そして接眼レンズを覗くとレベルと同じように十字にラインが切ってあります。ここに基準の線を合わせることで一本の通り芯の上にトランシットが設置できたことになります。そしてそれからトランシットの機能を使って90度回転させることで、直角を求めることができます。90度だけでなく、様々な角度を求めることも可能です。
このような道具を使用して丁張に基礎天端高さと通り芯位置を書き出したのですが、この道具2つとも1人で使用することはほぼ不可能なので、2人で使用することになるのですが、設置した後に人が変わって作業を始めるときは、再調整しないと誤差が出てしまうので注意が必要です!
これらの道具2つとも精密機器なので、取り扱いには十分注意しましょう!
余談ですが、私は高校時代にトランシットを授業で使用した時から苦手で、今でも苦手意識がありますw ですがこの会社に入社していろいろな現場でトランシットを使用してきて、最初に比べると慣れてきたのかなとは感じています!
これで説明は終わろうかなと思うのですが、文字で説明するのは限界があり、伝えきれてない部分があるかもしれませんが、ご了承ください!
番外編は不定期で更新となると思いますが、また楽しみにしていてください!
それではお疲れ様でした!
皆さんこんにちは!道場建設です。
今週の現場日記では、「鉄筋」について説明していこうかと思います!
鉄筋とは細長い鉄製の棒のようなものです!鉄筋は基礎のコンクリートを打設する前に「配筋」していくのですが、そもそもなぜ鉄筋を配筋するのでしょうか。捨てコンクリートのように鉄筋を配筋しない「無筋コンクリート」ではだめなのでしょうか。その答えは、鉄筋を配筋しないと強度が足りなくなるため、鉄筋は必要なものなのです!
じゃあ鉄筋は住宅基礎の中でどのような役割を担っているのかを簡単に説明します!
住宅基礎の主な材料となるコンクリートは押しつぶされる力(圧縮力)に対して強く、引き離される力(引張力)には弱いという性質を持っています。その引張力に弱いという弱点を補うために鉄筋が必要というわけです!鉄筋は圧縮力には弱いですが、引張力には強いという特徴があるので、これら2つが合わさることで、お互いの弱点を克服し合い強度を出せるという仕組みになっています!それと同時にコンクリートはアルカリ性であるので、鉄筋が酸化して錆びることがなく中和されるので、ほんとにこの2つは相性が抜群だといえます!
住宅の基礎鉄筋で一般的に使用されているのは「異形鉄筋」と呼ばれるものです。この鉄筋は名前の通り棒にいくつものコブのようなものがついており、真っ直ぐな棒ではありません。なぜ真っ直ぐな鉄筋を使わないのかというと、コブがあることで鉄筋とコンクリートが触れ合う面積が増えるので、より引張力に強くするという意味で異形鉄筋を使用するのです!
今回紹介した鉄筋は住宅基礎のベースという部分の配筋ですが、もちろん基礎の立上りにも配筋することが必要となってきます。その様子はまた今度写真をお見せ出来たらなと思ってます!
今週の現場日記はここまでにしておきます!お疲れ様でした!